記憶の本 その本を使えばいとも容易く魔術師の過去は覗き見れるだろう そうしないのは 「怖い?」 暗闇の中に微笑む魔術師の声を利いた気がして、後ろを振り返る しかし、あるのは自身の震えた紅い瞳を映した鏡だけだった
真の道化者、故に紅